2022/03/31 AIS CAPITALはノーベル生理学・医学賞受賞技術の商業化を目指す株式会社AutoPhagyGOに出資しました

AIS CAPITAL株式会社(本社:東京都千代田区丸の内、パートナー 郭健、肖敏捷、崔皓)は、同社が運営するファンド(BooSTARX1号投資事業有限責任組合)より、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典先生(東京工業大学栄誉教授)の関連研究室のオートファジー研究の商業化を目指す大学発ベンチャー株式会社AutoPhagyGO(以下「APGO」という)に対し、2022年3月31日に出資を実行したことをお知らせいたします。

 

※2016年ノーベル生理学・医学賞:オートファジーの仕組みの解明

酵母の分子細胞生物学的な研究で、世界で初めてオートファジー(自食作用:細胞内における自己の構成成分の分解機能)の分子レベルでのメカニズムの解明に成功しました。その結果、高等動物細胞を用いたオートファジー研究が飛躍的に発展し、神経変性疾患、癌、加齢に伴う病気などを治療する医療への応用が期待されています。

 

APGOは、オートファジー研究の成果が広く産業界で活用されるために、オープンイノベーションプラットフォームの役割を果たします。各企業との共同研究で得られた知見・ノウハウをベースに産業活用の基盤を作り、プラットホーム内での企業間のコラボレーションマッチングを促進し、得られた資金を再び大学との基礎・臨床研究に循環させる、新しいタイプの大学発ベンチャーを目指します。

 

<何故オートファジーなのか>

細胞内の自己成分を分解することにより、細胞の再生を司るオートファジーは、寿命延長経路に必要なメカニズムであることが近年見出されています。この寿命制御のコアメカニズムであるオートファジーを調整することにより、老化に関連した様々な現象や疾患の予防・治療を行うことができる可能性があります。APGOは、最新のオートファジー研究の成果を通じて、広く健康長寿に貢献したいと考えています。

 

<APGOが目指すもの>

APGOは以下4つの分野で研究開発を進め、商業化を目指します。

  • オートファジーを測る
  • オートファジーを活性化する習慣を作る
  • 皮膚老化を防ぐ
  • 健康寿命を伸ばす薬を作る

老化の予防や、老化関連疾患を改善させる生活習慣、食品、化粧品、医薬品等のエビデンス作り・製品化を行い、長寿健康社会作りに貢献します。

 

【株式会社AutoPhagyGO 概要】
会社名: 株式会社AutoPhagyGO (APGO)
所在地: 大阪府吹田市山田丘2番8号大阪大学テクノアライアンスC棟
設立日: 2019年6月

代表者: 石堂 美和子

技術顧問: 大阪大学栄誉教授 吉森 保 医学博士

 

【AIS CAPITAL株式会社について】
ベンチャー投資や投資銀行のバックラウンドを持ち、中国を熟知し、日本に精通するメンバーで構成し、日中クロスボーダー投資や進出支援にフォーカスする専門家集団です。創業当初から「アジアの活力を日本へ」というスローガンを掲げ、①日中クロスボーダー投融資に関するアドバイザリー業務、②自己資金及び、ファンド組成による投融資業務、及び③スタートアップ支援、ベンチャーコミュニティ運営事業を展開しています。2021年8月に日本初の外国人起業支援ファンドを設立し、日本のスタートアップエコシステムの多様化と活性化に尽力しています。

 

◆ 会社概要
会社名: AIS CAPITAL株式会社
所在地: 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル10階
パートナー: 郭健、肖敏捷、崔皓
設立日: 2017年5月
URL: https://www.aiscapgroup.com

 

◆ BooSTARX1号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:AISキャピタルパートナーズ
設立日:2021年8月30日
投資対象:①外国人創業スタートアップ、②グローバル(特に中華圏)展開を目指す日本のスタートアップ