「四十にして惑わず」は孔子の「論語」にある有名な言葉です。1978年に改革・開放政策の導入を契機に、この40年間、中国経済が高度成長の道を走り続けてきました。最近、経済規模の拡大や内外環境の激変に伴い、多少閉塞感が高まっていることは否めません。しかし、この閉塞感が量から質への構造転換に必要な陣痛であり、内需拡大やイノベーションの促進を急ぐ中国は新たな経済大革命を迎えようとしています。一方、2018年は日中平和友好条約締結40周年に当たります。日中関係について、安倍首相は「競争から協調へ」と位置付けておりますが、産業構造の転換、環境問題、バブル処理、貿易摩擦など、中国は依然日本の経験や教訓を必要とします。ある意味で、40周年を転換点に日中の経済交流が新たなステージに突入し、従来と異なる新たなビジネスチャンスが増えてくると確信しております。